「笑い」の大切さを心に
今年に入って病棟勤務から老人保健施設へ異動となり、今まで以上に多くの高齢者の方々と関わるようになりました。高齢者の方は「笑い」があると元気になれる、勇気づけられるといった言葉をよく聞きます。笑いは高齢者の方にとって求められている要素なのかと思いました。
今までの自分は、時間に追われてしまい患者さんに満足な援助ができていなかったのでは。そんなことを思い続けていたら、患者さんから沢山の言葉をいただきました。あちらから、こちらから。
「あのときは、あなたの笑いで自分も笑って病気で落ち込んでいたのに吹き飛んじゃったわよ」「あんたがいなかったら何か暗いわよ。寂しいわ」「今度は何で笑わせてくれるのよ」などなど。
「笑い」は、言葉を「笑い」に化けさせ、自分自身が患者さんに笑いや楽しいオーラを出すことで、高齢者や病を持った人達と絆を創ることなのだろう。しかし、人はそれぞれ価値観が違うので、気をつけなければならないこともある。
健康関連番組で「病気も笑いで治る!」と話題になっていました。表情と血液の流れは大きな関連があり、笑うと血行は良くなる、嫌な顔をすると血行はとた んに悪くなり、身体的にも障害が起こり始めるといっていました。信じられない部分もありますが、昔から「病は気から」「笑いは百薬の長」「笑う門には福来る」という言葉があります。これが治療や看護・介護のなかで大切になるのではないかと思う。これからも「笑い」の大切さを感じながら看護していきたい。
(介護老人保健施設・ほくとはなみずき・2011年5月号掲載)