東京民医連

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みんいれんTOKYO(機関紙)1面の記事の抜粋です

視角

 最近、バスの運転手不足が原因で、路線バスの廃止や減便のニュースをよく耳にします。公共交通機関の運行に支障をきたし、多くの人々の日常生活に大きな影響を与えています。また、中小企業も人手不足による倒産が相次いでいます。医療や介護の分野でも人手不足は深刻で、運営や質に影響を及ぼしています▼現在、就労人口の減少が進む中、人材の確保はますます困難になっていくと予想されています。このような状況下で、介護ロボットやICT技術を導入している福祉施設が表彰されたというニュースを目にしました。新しい技術を導入する理由として「人の手による介護を残したいからこそ」とのことでした。貴重な「人の手」を残すために、人材確保に取り組む事とともに、人手不足を補うためにロボットやICTに限らず、今まで使っていなかった技術や手法を柔軟に取り入れることが重要なのかもしれません。今では当たり前に使用している自動車や洗濯機なども、世の中になじむまでには時間がかかったことでしょう。もしかしたら整理整頓するだけでも効果的かもしれません▼それにしても今進められている政府の少子化対策で人口減少がくい止められるのでしょうか。多角的な視点からの対策が求められます。(大)