視角
視角
広島と長崎への原爆投下から79年目の夏を迎えます。尊敬するひとりの看護師さんの想いを伺うことが出来、あらためて平和と医療・看護について考えてみました▼現在、岸田政権は全世代型社会保障改革で高齢者と現役・子育て世代間の対立をあおり、給付削減や負担増を加速させています。医療費一部負担の2割化や物価高騰の影響で高齢者の生活はさらなる困窮を強いられています。日本を戦争に巻き込む軍拡路線ではなく、社会保障を大幅に拡充させることこそが私たちの希望する方向です▼無差別に殺し殺される戦争の中では、医療や看護は成りたちません。平和と社会保障の充実は人間の尊厳を護るかなめであり、平和でこそ良い看護ができます。無差別・平等の医療・看護の実践は、すべての人が人間としてその人らしく生きていくことを援助しますが、個人や事業所の努力や善意、職業的使命感だけでは継続していけません▼いのち・くらしをまもる専門職、ケアの担い手として、平和への「祈り」から平和を守り抜く「行動」へ、「願い」を「たたかい」に発展させ、「戦争させない」、「憲法9条を守り、ケアが大切にされる社会」にむけ私たちの力を結集し、現場から声をあげ続けることが重要です。皆で一緒に考え、行動しましょう。(ゆ)