東京民医連

ニュース

みんいれんTOKYO(機関紙)1面の記事の抜粋です

より良い社会の実現へ奮闘誓う
東京民医連70周年記念レセプション

決意かため 交流深める

 東京民医連70周年記念レセプションが4月27日に新宿京王プラザホテルで開催されました。東京民医連の発展に貢献していただいた元役員、医療・介護、社会保障運動をともに進めてきた共同組織や諸団体から174人が参加して盛大に執り行われました。
 開会に先立ち、KAZU&BUNこと大泉生協病院の齋藤文洋院長によるヴァイオリンと、同病院の孫和美看護師のヴォーカルによる演奏で参加者を出迎えました。
 当日は、根岸京田東京民医連会長の開会あいさつに始まり、東京保険医協会須田昭夫会長、全日本民医連川上和美副会長、東京民医連の医師として勤務されていた日本共産党小池晃参議院議員から祝辞をいただきました。
 東京社会保障推進協議会吉田章会長の乾杯の音頭で歓談の時間となりました。かつて民医連の医療や運動を巡って侃々諤々(かんかんがくがく)の論議をして歴史を築いてきた諸先輩方は旧交をあたため、また、共闘して社会変革をすすめる諸団体との交流を深めました。
 歓談後は、児島徹元東京民医連会長(1990~1992年)、東京民医連加盟法人出身の日本共産党東京都議の4人(藤田りょうこさん、アオヤギ有希子さん、清水とし子さん、福手ゆう子さん)、医師増員と医師労働改善に共に取り組んでいる全国医師ユニオン植山直人代表、生活困窮者支援に取り組むNPO法人もやいの大西連理事長、共同組織を代表して三多摩健康友の会千田富子副会長から祝辞と連帯のあいさつをいただきました。
 また、全日本民医連関東地協(栃木、茨城、千葉、神奈川)の皆さんには「乾杯」の歌を披露していただきました。
 閉会あいさつでは島野清東京民医連副会長から、軍事拡大、大企業優先の政策が行われ、医療・介護が切り捨てられている現在の政治を切り替えるために、参加されている皆さんとともに奮闘する決意が述べられレセプションを締めくくりました。

 

開会挨拶(要旨)
民医連発展の原動力は地域の要求に根差し地域の人びとによりそうこと
東京民医連会長 根岸 京田

 戦前に大崎無産者診療所に始まる源流が1953年に東京民医連結成につながり、70年を経た今、医師425人、歯科医師58人をはじめ6726人の常勤職員を持つ医療介護団体に発展しました。諸先輩方がSDH(健康の社会的決定要因)という言葉がない時代から貧困など個人では解決困難な地域の要求に根差して、地域の人びとによりそい、立ち向かってきたことで70年継続できました。
 そして、私たち東京民医連は1人ひとりが大切にされるより良い社会をめざして、地域の人びとによりそい、医療・介護活動、まちづくりを通して社会変革の先頭に立つ決意です。

 

来賓からの祝辞

「医療は政治」 社会保障の充実を

東京保険医協会 会長 須田 昭夫

 戦争直後の日本の平均寿命は55歳でした。現在は80歳を超えています。これは医療によるものだけではありません。下水道整備、食料事情、住環境、賃金改善などがあってこそ実現できたものです。政治の力なくして命は守れません。「医療は政治」なのです。
 新自由主義政策の下、医療・社会保障が切り捨てられています。東京保険医協会も東京民医連と連帯して平和を守り、社会保障の充実に取り組んでいきたいと思います。

 

全国の民医連をリードしてきた取り組み

全日本民医連 副会長 川上 和美

 東京民医連は1960年代の大規模な老人実態調査とその結果を受け、老人医療無料化を実現した取り組みや看護師による訪問活動など、地域の声を聞き、要求を汲み取り、住民に寄り添う活動など先進的な取り組みで全国の民医連を引っ張っていただきました。
 全日本民医連は2月の総会で「非戦」「人権」「暮らし」を掲げ、ケアの視点で公正な社会の実現をめざす46期総会方針を確立しました。直面する困難を乗り越え、人権、ケアが大切にされる社会の実現のためにともに奮闘しましょう。

 

医療と福祉をど真ん中にする都政に

日本共産党 参議院議員 小池 晃

 20年間は民医連の一員でした。この間、無料低額診療事業、無差別平等の地域包括ケアの実現など東京民医連の事業所は地域になくてはならない存在になっています。
 東京民医連70周年記念動画を拝見しました。民医連の取り組みが政治を変え、政治が変わることによって民医連がさらに発展してきたことがわかります。今、政治はひどい状況です。金権、腐敗、軍事拡大。一方今、都庁で行われている「新宿ごはんプラス」には困窮者が列をなしています。こんな政治は変えようではありませんか。7月7日には東京都知事選挙があります。医療と福祉をど真ん中にする都政をご一緒に実現しましょう。