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「チャレンジしないと成功はない」国の補助金75億円を使った新型コロナウイルス「大阪ワクチン」開発が頓挫した際の吉村洋文大阪府知事のコメントだ。しかし「失敗から学ばないと成功はない」のではないか▼吉村知事がチャレンジする大阪万博が大きな失敗になるのではないかと懸念されている。「パビリオンの正式申請は未だ2か国」「会場整備費1250億円から2300億円に」「工事間に合わずプレハブに」など来年開催を控えて不安がよぎる。そもそもゴミで埋め立てた人口島に地下鉄を通しインフラを整備して開催し、開催後は更地に戻す計画であり、金もかかり、とても持続可能とは言えない。20世紀型の開発に大阪府民だけでなく、他の国民の負担も膨れ上がる。かつて東京都は1996年に世界都市博覧会を中止した。まだ間に合う▼無答責であれば誰もが積極的にチャレンジできるのはあたりまえ。無謀なチャレンジの責任をとっているのは税金を出している国民・府民だ。しかも大阪万博の総合プロジューサーは、「大阪ワクチン」開発に携わったベンチャー企業の創業者森下竜一氏だ。かつての安倍お友達政治の大阪版か▼万博のあとはカジノ。依存度が高くなると言われるスロット機が多数になるようだ。どこまで国民のお金を吸い上げる気だろう。(鰤)