東京民医連

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みんいれんTOKYO(機関紙)1面の記事の抜粋です

視角

 ▼2022年は2月に全日本民医連、3月に東京民医連の定期総会が開催されて今期の羅針盤となる活動方針を確認、スタートした▼トンガ沖の海底火山が大規模噴火し、近隣国で津波発生した。イギリスでは観測史上初の気温40度を超えるなど世界各地で気候危機が起きている▼2月にはロシアがウクライナへの軍事侵攻。国連憲章や国際法を踏みにじり国際秩序の根幹を揺るがした。世界に強い衝撃を与え、世界経済を大混乱に陥れ、日本は32年ぶりに1ドル=150円の円安となった。ウクライナに限らず世界の紛争地での不条理な現実から目を逸らしてはならない▼旧優生保護法の強制不妊訴訟の控訴審で原告が逆転勝訴、東京高裁は国に賠償命令を下した。一方、最高裁は原発避難者訴訟で原発事故に対する国の責任を認めない判断を示した▼沖縄は日本復帰50周年、戦後77年、沖縄慰霊の日を迎えた。玉木県知事は、「沖縄から世界へ平和の声をつなぐ」と平和宣言した▼安倍元首相が選挙応援演説中に銃撃され死亡した。選挙中という民主主義にとって極めて重要な時期に起きた事件に社会は震撼、容疑者は元統一協会の信者二世だった。事件の背景にある闇の解明が求められる▼2023年、平和と人間の尊厳が守られる、いのち優先の社会をつくる一年としたい。(理)