東京民医連

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みんいれんTOKYO(機関紙)1面の記事の抜粋です

視角

 韓国・徴用工問題では「日韓請求権協定で解決済み」と個人請求権まで否定し、韓国の対応に問題ありと、メディアを介して日本国民を煽り、対立を深めています。安倍政権の対応は、沖縄の辺野古新基地建設で民意に反し「辺野古が唯一の解決策」「粛々とすすめる」といって基地建設を推し進める差別的対応と同じ構造に感じます▼日本では植民地とはいいませんが、沖縄は「琉球国時代」に薩摩藩による実質的植民地支配を受け、戦後は日本の独立時に切り捨てられ米軍統治下におかれた歴史があります。韓国は、朝鮮半島をかつて日本が植民地支配し、とてつもない被害を強いた歴史があります▼力で「土地」を奪い、暴力で「命」を奪い、「文化・言葉」の日本化を強要し、「労働」を強制する。「踏みにじられた」人々は「二度とそのような歴史を繰り返してはいけない」と歴史を引き継ぎ、忘れることはありません▼隣人である韓国との関係改善に向けて、安倍政権に強く希望するのは「遠い昔のこと」といって歴史からも葬りさるのではなく、植民地化した歴史を真摯に受け止め、反省の上に立って、韓国・アジアの人々と向き合うことです。わたしたちは、政治に惑わされることなく、韓国・アジアの人々と大いに交流し、平和・人権を守る関係を維持発展させましょう。(MF)