東京民医連

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みんいれんTOKYO(機関紙)1面の記事の抜粋です

新入職員の皆さん 東京民医連へようこそ
東京民医連会長 根岸 京田

 新入職員の皆さん、東京民医連へようこそ!
 東京民医連に加盟する全ての院所、全ての職員、および全ての共同組織の皆さんとともに歓迎いたします。
 私たち民医連の特徴の一つは、「民医連綱領」を持っていることです。それは民医連の全ての活動の基本的な行動規範であり、迷った時の羅針盤であり、その冒頭には「私たち民医連は、無差別・平等の医療と福祉の実現をめざす組織です。」と書かれています。
 無差別・平等とは、全ての人が個人として尊重されること、言い換えると個人の尊厳、人権が守られているということであり、医療、介護に限らず全ての社会活動において、年齢や性別、職種や社会的地位、人種、貧富による差別を許さないという立場です。新人のみなさんには、是非このことの意味を深く考えていただきたいと思います。
 今年は、今の民医連綱領が全日本民医連総会で採択されてから10年目にあたります。全日本民医連は、現綱領10周年にあたって「学習ブックレット、民医連の綱領と歴史、なんのために誰のために」という冊子を作成し、民医連の歴史と綱領を学ぶ活動を進めるように提起しています。みなさんもぜひ学習運動に参加し、先輩達が何を目指して民医連を結成し、その時代時代でどう行動したのかを深く学んでください。これからの研修や実際の仕事に就くための心構えがきっと変わるはずです。
 無差別・平等、人権、あるいは民医連綱領を知るということは、単に言葉の内容がわかるとか人に説明できるということではありません。医療、介護は実践学です。自分たちの実体験を通じて深く理解することが、本当にそれらを身につけたことになります。新たな知識を身につけるということ、それは自分の中の何かが少し変化して、そのことを知る前の自分にはもう戻れないということでもあります。
 これからの実践を通じてどっぷりと民医連につかり、次世代の東京民医連を担う人材に育っていただくことを強く祈念して、歓迎の言葉とさせていただきます。