東京民医連

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みんいれんTOKYO(機関紙)1面の記事の抜粋です

区政が変わり、区民が変わり始めた 中野区
新区長誕生で大規模開発から政策転換

 中野区は、いま変わりつつあります。それは市民と野党が力を合わせて実現した市民の代表の新区長が誕生したことがきっかけです。その後の約9か月『区民の声を政治に活かす』区政が少しずつ実を結び始めています。
 前区政のもとで、区民の反対を押し切って強行された『区立・平和の森公園』でのオリンピックを口実にした緑の芝生広場を壊す競技トラック建設工事は中止に、中野駅前開発での『1万人アリーナ建設』は区民の声を活かす視点で見直しなど、区民無視の大規模開発中心の区政が目に見えて変わってきています。
 さらに、他の区民要求の面でも「社会科見学の復活」「児童館全廃ストップ」「公立幼稚園・保育園の全廃ストップ」「貧困子育て世代への助成」「公立中学女子生徒スラックス選択可」「就学援助の検討」などや、地域包括ケアにかかわっても、「子ども食堂への助成」「児童館利用の全世代対象への拡大案」や「高齢者の社会参加へ奨励制度の創設」などが検討中です。本当に多くの改善にむけた政策転換が表明・計画されています。
 その変化は行政だけでなく、区民側にも変化を生んでいます。「何を言ってもダメ」と諦めたり無関心を装ったりしがちだった意識が「身近に政治を感じ始め」「関心を持ちはじめ」「諦めない思いを持ち始め」「政治は変えられる」「政治が変われば、自分達の願いが実現する」ことを実感しつつあります。区との対話集会や各種説明会への区民参加が増え、会の終了時には会場から拍手があがるような変化が生まれています。
 とはいえ、本格的な区政の転換はこれからです。現区長のもとでの初めての予算検討の区議会が始まっていますが、議会では旧与党の自民・公明が多数を占めている事態です。市民の声を政治に活かす区議会づくりが次の課題となっています。
 健友会も職員と友の会員の一人一人が「諦めずに、声を上げ続けていけば、政治は必ず変えられる、変えた先にみんなの喜びが必ずある」を合言葉に、無差別平等の地域包括ケアと医療介護の実践に、区民の皆さんとのネットワークで取り組み、市民参加のまちづくりをこれからも進めていきます。
(健友会 菅井一郎)