東京民医連

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みんいれんTOKYO(機関紙)1面の記事の抜粋です

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 9月に行われた沖縄県知事選挙では、辺野古新基地建設に反対する翁長前知事の遺志を引き継いだ玉城デニーさんが過去最高の得票で当選した。この勝利を心から喜びたい▼基地のない平和な沖縄をめざしているわたしたち民医連にとっても、展望のもてる結果だ。新基地建設を進める政府が支援する相手候補は組織的には圧倒するものと思われていた。にもかかわらず玉城さんが大差をつけて勝ち取った勝利は「辺野古新基地NO!」があらためて沖縄のゆるがぬ民意であることを示した▼相手候補は辺野古新基地の是非は一切語らず期日前投票を組織する、中央政府や自民党・公明党幹部を次々と沖縄入りさせるなど組織戦に徹した▼異常なことはフェイクニュース(偽記事)、露骨な誹謗・中傷がインターネットを通して多く発信されたことである。その9割は玉城さんに対するものと琉球新報は報じた。その真偽を確かめ、傾向を報道するなど報道機関も関わるようになってきている▼選挙中、現地の新基地に反対する仲間から民医連に対するリスペクトの言葉が多く聞かれた、と聞いた。民医連が地道に基地のない平和な沖縄を支援し、基地のない日本をめざしてたたかいを続けてきたことに対する評価だろうと思う。長く続く闘いは地道に声を上げていくことが最短の道かもしれない。(菊)