東京民医連

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みんいれんTOKYO(機関紙)1面の記事の抜粋です

視角

 子どもがいない我が家でも朝は結構忙しい。そんな時テレビから…経済的損失はおよそ1兆2千億円…▼1年間に出産を機に仕事を辞めてしまう女性は、正職員・パートなどすべて合わせおよそ20万人。こうした女性が仕事を続けていれば得られたはずのおよそ6千億円の収入が失われるほか、キャリアをもった女性が退職することで企業への生産性低下の影響などでもおよそ6千億円の損失が生じる(第一生命経済研究所が試算)▼文部科学省の前局長の息子を不正に合格させていた東京医科大で、女子の合格者の数を意図的に抑え差別的な扱いをしていたことが明らかになった。女性は出産・育児で離職するケースが多い。長時間働けない。男性より活動性が下がることを理由としてあげていた。この問題は不当に女性を差別するもので決して許されるものではない▼ただ、トップの意識改革・職場環境が変わるひとつのきっかけにはなってほしい。これから社会はますます人口が減少し高齢化も進む。育児だけではなく、介護などで何らかの事情を抱え、仕事をセーブする人を排除していたら、ニーズに応えることは到底できない。育児・介護休業のさらなる充実や施設の整備などの環境作りはもとより、今の時代にあった多様な働き方を現場でも実現することが問われているのでは?(M)