東京民医連

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みんいれんTOKYO(機関紙)1面の記事の抜粋です

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 西日本豪雨災害は、200人を超える方が亡くなり多くの方が被災された。気象庁が「命に関わる危険な暑さ」という猛暑の中、土砂撤去はボランティアの力を借りて行われている▼大規模災害では、体育館等に避難所開設するが住むことを前提に作られていないため、生活は不自由で厳しい。過酷な避難生活で体調を崩し関連死につながることもある▼日本と同じく自然災害の多い国イタリアで避難所に真っ先に届く3つのもの。広くて、キレイで、車椅子も使用できる「トイレ」。1時間に1000食調理ができ、温かい食事を摂ることができる「キッチンカー」。そして「ベッド」。簡易ベッドがまず届き、一週間でマットレス付きの普通のベッドになる。日本とずいぶん違う▼軍事費は、今年初めて5兆円を超え第2次安倍政権発足から、6年連続で過去最大を更新▼災害大国日本。自然災害を防ぎ被害を最小限にし、被災者救援と復興に力を注ぐことが、防衛能力を高める前に必要ではないかと思う▼今回の豪雨災害でも活躍した全地形対応型消防車「レッドサラマンダー」、日本にたった一台しかないそうだ。価格は「1億1000万円」。一方、事故頻発の「オスプレイ」は1機「約212億円」。レッドサラマンダーが200台設置できる。日本に本当に必要なのはどっちだ。(MF)