東京民医連

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みんいれんTOKYO(機関紙)1面の記事の抜粋です

「江東ビル」 大島地域の拠点として活用
地域の人たちに支えられて医療と薬局法人の共同ビル完成
建築にいたる経過について 江東診療所所長 吉澤敬一

 私たちは東京の東部地域で医療、福祉、介護の活動をおこなっています。また、江東地区協議会を設置し、活動の報告と交流をおこなっています。江東診療所、西大島薬局、大島訪問看護ステーション、訪問介護ファミリーケア大島が構成事業所です。
 江東診療所設立の歴史は古く1951年で、結核がまん延していてまだ医療保険のない時代でした。1955年に木俣医師が就任して今の基礎ができました。それから65年以上たっても地域の人たち(大島、砂町)は診療所を頼ってきてくれます。「職員はみんな親切で優しい」と言ってくれるのはうれしいことです。
 しかし、1971年建設の江東診療所の老朽化が激しいため、建替えにあわせて新たな構想を模索しました。江東区の介護福祉政策を確認しながら、このたび、江東診療所のあった現地建て替えを決定し、中身は建物の有効活用に重点をおきました。薬局法人と医療法人が共同ビルを建て、1階に薬局、2階・3階に診療所、4階は訪問看護、訪問介護が入居し、大島地域の民医連の拠点として活用することにしました。
 そして、江東診療所は2016年10月から仮設診療所を近くに建設して医療活動を継続。2017年12月に建設工事完了、4事業所が入居する名称「江東ビル」に戻り現在に至っています。
 江東ビルのオープン以降、地域の人、患者さんが皆、明るく、きれいで、モダンな建物に感動しています。これもすごいことだと思います。この地域にない立派なビルが忽然とあらわれました。各事業所の職員は口をそろえて、「ぜいたくな建物で仕事ができて幸せです」と。仕事に力が自然にはいり、患者さん、利用者さんによい医療と介護がいきわたる、予想以上の効果を期待しています。

 

引き続きよろしくお願いいたします

西大島薬局松田 育子
 江東ビル完成までの間、診療所と200メートル以上離れてしまいました。それでも「私の話を聞いてくれるここがいいわ」と通い続けて下さった患者様の評価に、全職員感動しています。処方箋はどこの薬局でも受け付けられるので、引き続き選ばれる薬局めざし頑張ります。

 

大島訪問看護ST玉田 典子
 1995年開設以来、この地域で、自分の家で療養できる環境を援助してきました。現在210人を超える患者様への訪問、100人を超えるケアプランを提供しています。診療所・薬局・ヘルパーステーションと同じビルで、顔の見える今まで以上の連携を目指し、利用者様が安全安心に暮らしていける、笑顔が見える地域包括ケアをつくっていきたいと思います。

 

ファミリーケア大島野澤智恵子
 「何かあった時」医療面のみならず、生活全般にわたり素早く対応できる体制づくりは、私たちの使命です。ご利用者様と密接にかかわる場面が多い介護職ですので、ご要望や微細な変化、見落としそうな小さな信号などを迅速に多職種に伝達したいと思います。今まで以上に、一致協力して、最強の地域医療連携ネットワークを作り上げていきたいです。