東京民医連

ニュース

みんいれんTOKYO(機関紙)1面の記事の抜粋です

青年学習交流会~ゆるつど~
―実行委員が1年かけて準備―
HPH活動、SDH視点を学ぶ
大泉生協病院齋藤院長が講演 健康に必要なものとは

 12月15日、東京民医連「青年学習交流会~ゆるつど~」が日暮里駅徒歩1分のファースト・プレイス東京で行われ、18法人から185人が参加しました。
 タイトルの「ゆるつど」は“ゆるい集い”の略。2016年の総会方針青年職員学習会に続く企画として、すべての法人・事業所、職種の35歳以下の職員を対象に、HPH(健康増進活動拠点病院とヘルスサービス)の取り組みやSDH(健康の社会的決定要因)の視点を学び、健康と政治経済の関連について理解を深め、青年らしい表現の仕方で交流することが目的です。
 各法人から選出された実行委員(プロデューサー)が約一年かけて、会場の手配から参加者へのアピール動画の撮影、当日のプログラムまですべてを作り上げました。
 開会のあいさつで、根岸京田東京民医連会長がWHO憲章の健康の定義や、今後日本が直面する問題を解説、午後の講演の理解を促しました。
 午前は、アイスブレイクで、受付で渡したお菓子の種類で参加者をグループに分け、さらに誕生日順に並び替えて少人数の班を作りました。班ができたら、「ドラえもんゲーム」で班長や書記などの役割を決定したあと、HPHやSDHに関する○×クイズで盛り上がりました。
 午後は、「漫画で見る自由とヘルスプロモーションの歴史」をテーマに、東京保健生協の齋藤文洋大泉生協病院院長が講演。民主主義の歴史や日本国憲法の理念をひも解き、さまざまなデータを示しながら健康に必要なものを解説しました。
 講演の後は、「健康の前提条件をわかりやすい言葉で説明しよう」、「SDHを身近なものから見つけ出してみよう」などのテーマをもとにグループディスカッションし、ポスターを作成しました。
 参加者からは、「SDH、HPHの意味がわからなかったが、少し理解できたと思う」「本当の健康とは何だろうと考えさせられた。心身だけでなく環境も大きく関わっている」「医療者の役割として、すべての人たちが健康を得られる社会をつくりたい」「いろいろな事業所の同世代の多職種と交流できる機会は貴重」「いつもの民医連っぽくなく、おもしろかった」などの感想が出されました。
 1月に総括会議を開催して次期の青年育成につなげていきたいと考えています。引き続きのご支援・ご協力をよろしくお願いいたします。