東京民医連

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みんいれんTOKYO(機関紙)1面の記事の抜粋です

視角

 先日、全日本民医連社保委員長会議が開催され、その中でカンヌ国際映画祭で受賞した「わたしは、ダニエル・ブレイク」の上映もされた▼イギリスの大工で働く59歳のダニエルは、心臓の病を患い医者から仕事を止められる。国の福祉を受けようとするが、複雑な制度が立ち塞がり援助を受けることが出来ない。悪戦苦闘するダニエルと、母子家庭のケイティを助けたことから交流が生まれ、貧しい中でも生きるために支え合っていく。だが厳しい現実が彼らを追いつめる▼格差や貧困に喘ぐ人びとを目の当たりにし、引退を撤回してまで制作したケン・ローチ監督は、「死に物狂いで助けを求めている人びとに国家がどれほどの関心をもって援助をしているか、いかに官僚的な手続きを利用しているか。そこには明らかな残忍性が見て取れる。この怒りがモチベーションになった」と作品背景を語る▼日本でもアベノミクスによって格差・貧困が拡大し、社会保障が次つぎと改悪され、憲法で保障されるはずの生存権が脅かされていることは「経済的事由による手遅れ死亡事例調査」でも明らかだ▼折しも総選挙。憲法を守るたたかいに向け、監督が本作に込めた言葉―「人生は変えられる。隣の誰かを助けるだけで」を借りよう。「社会は変えられる。大事な一票を投じるだけで」。(穂)