東京民医連

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みんいれんTOKYO(機関紙)1面の記事の抜粋です

2017年度共同組織拡大月間(10月から11月)
9条改憲・社会保障解体を許さず平和といのちを守る地域の共同をひろげ、共同組織の仲間をふやそう
2017年10月1日 東京民医連共同組織・まちづくり委員長 畑中 久明

―月間目標は(1)共同組織の仲間を1万人(世帯)増やしましょう(2)『いつでも元気』誌を職員に広げましょう。月間期間中に職員購読率3割以上、2月全日本総会までに5割以上が目標。また職員外は500部の増誌を目指しましょう―

 安倍首相は森友・加計問題での国政私物化に対する国民の追及を逃れるように国会を解散しました。これにより今年の共同組織拡大月間は、大きな国政上の情勢のなかで取り組むことになりました。東京民医連理事会はこの秋の拡大月間を『安倍政治を終わらせる』取り組みとして位置づけましょうと呼びかけましたが、国政選挙によって安倍政治にNO!を突き付ける機会が来ました。安倍政権では日本の平和も「いのちもくらし」も守れません。
 安倍首相は今年5月3日、「2020年」と期限を区切り「憲法9条に自衛隊を明記する」、改憲を進めると宣言し、国会ルールを無視し共謀罪法を強行採決しました。来年年明けの通常国会で改憲発議、6月頃には国民投票の実施を狙っています。日本の平和主義が岐路に立っています。改憲発議をさせないためにも、「3000万統一署名」を成功させることが大きな力となります。東京民医連は30万筆を目標に取り組みます。拡大月間でもこの統一署名を位置づけて目標を持って取り組みましょう。

 

「人権としての社会保障をまもる」たたかいと併せて「だれもが安心してくらし続けられるまちづくり」をすすめよう
 安倍政権は来年度の予算で軍事費は4年連続5兆円を超える一方、社会保障費の自然増分は1千3百億円抑制するとしています。今年4月より年収約153万円以上の75歳以上の高齢者の保険料が引き上げられ、8月より年収約370万円以上の70歳以上の高齢者の窓口負担が3割、その他にも利用者負担引き上げが続いています。今年度の国保料(税)通知に対して7つの区の窓口に合計1万2千件もの抗議や問い合わせが集中しました。また、滞納対策の強化により、生活実態も顧みない差し押さえなど人権侵害も起きています。
 高齢者の生活実態は少ない年金と高い保険料・税負担で暮らしは深刻です。病気になったら生活が破たんする、まさに「老後破産」に多くの人びとが直面しています。憲法25条を活かし「国の責任でお金の心配なくだれもが必要な医療・介護がうけられるように」無差別・平等の地域包括ケアシステムをつくるため運動を強めましょう。

 

多様なとりくみを通じて地域のつながりを広げて共同組織を拡大強化しよう
 健康づくり、健康体操、認知症カフェ、助け合いなど地域の要求に沿った多様な活動が広がっています。子ども食堂、無料塾、総合事業に対応してNPO法人により居場所づくりなど、これまでにない活動も生まれています。多様なとりくみを通じて、地域とのつながりを広げて共同組織の仲間増やしをすすめましょう。
 特に、地域訪問や会員・組合員訪問を重視しましょう。格差と貧困が拡大、社会保障改悪は深刻な事態を生み出しています。地域の実態・困難を掴み、困難を抱えている人たちを積極的に共同組織に迎えいれましょう。同時に、社会福祉協議会、自治会、ボランティア団体との共同をすすめて、誰もが安心して住み続けられるまちづくりにつなげていきましょう。

 

歴史的月間を成功させよう
 職員の役割は重要です。共同組織のみなさんと目標・活動計画を話し合い、積極的にとりくみましょう。全国の民医連・共同組織の活動を伝える『いつでも元気』誌を職場会議・班会・支部会議で活用し、普及しましょう。
 民医連は憲法9条・25条を綱領に掲げて、「いのちとくらし」をまもる運動をすすめています。いま、その大事な憲法を破壊しようと攻撃が強まっています。同時に、それを許さない運動もこの数年間で急速に広がっています。まさに歴史的な拡大月間になりました。明るく、元気に、強く、共同組織拡大月間を取り組んでいこうではありませんか。