今年の夏は歴史的な出来事があった。人類史上初めて核兵器を違法化した「核兵器禁止条約」は国連加盟国１９４カ国中１２４カ国が出席し、１２２カ国の賛成で採択された▼「この苦しみは私たちで十分だ、二度とヒバクシャをつくらないで」広島・長崎への原爆投下から７２年、被爆者の願いが市民の運動となり、ついに国連をも動かした▼しかしアメリカ、ロシア、イギリス、フランス、中国の５核保有国は会議をボイコット。なんと唯一の被爆国である日本も（！）会議をボイコットした▼今年の長崎平和宣言は言う「核兵器のない世界を目指してリーダーシップをとり、核兵器を持つ国々と持たない国々の橋渡し役を務めると明言しているにも関わらず、核兵器禁止条約の交渉会議にさえ参加しない姿勢を、被爆地は到底理解できません」▼平和祈念式典に参加した安倍首相は被爆者を前に「条約」については何も触れなかった。支持率回復をじっと頭を下げて待ちながら安倍改憲を粛々と進めようとしている、こんな安倍政権にはすみやかに退陣していただきたい▼９月は改憲反対の声を大きく集めるスタートの月。８日には中野で「安倍９条改憲Ｎｏ！全国市民アクション」キックオフ集会が開かれる。アベ改憲反対の署名運動もはじまる。みんなで足を踏み出そう（と）