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「起こるべくして起きた」事故と言うべきか。12月13日、沖縄・普天間基地に配備されている米海兵隊のMV22・オスプレイが、名護市の東海岸浅瀬に「墜落」し大破した▼現場は住宅地にも近く、ひとつ間違えば人命にかかわる重大事故になったかもしれない。また同日、別のオスプレイが機体の不具合により普天間基地に胴体着陸したことも明らかになった。一晩で同型機の事故が2件相次ぐとは前代未聞だ▼オスプレイは開発段階から重大事故が続いており、国内への配備に関してもその安全性に対する懸念が叫ばれてきた。墜落を「不時着」と誤魔化したところで、国民を欺けるものではない。さしもの大手メディアもこぞって取り上げている▼ところが事故から一週間も経たぬ12月19日、「オスプレイ飛行再開」との報が飛び込んできた。政府は「専門的知見に照らして合理性が認められる」と米軍の主張を追認し、国民の理解はどこ吹く風だ。怒りを通り越してあきれる、いや、あきれを通り越して再び怒りに火が付く心境だ▼オスプレイは自衛隊への配備も計画されている。10月の横田基地へのオスプレイ配置反対集会も記憶に新しい中で、沖縄だけの問題ではなく自らの問題として、あらためて沖縄と、そして全国との連帯を心がけたい。(た)