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みんいれんTOKYO(機関紙)1面の記事の抜粋です

視角

 カードゲームというと、今はトレーディングゲームやUNOを思い浮かべる人も多いのでは。私はトランプと花札がフェイバレット。トランプは友人や娘たちと、花札は小さい頃、祖父母とよく遊んだ▼高校生の時には、トランプで大貧民(大富豪)やナポレオン、折おりには徹夜することも。遊び方を知らない人には申し訳ないが、どちらのゲームもジョーカーの使い方にポイントが。うまく使えれば起死回生の切り札となり、しくじればお荷物になる▼アメリカ大統領選挙のおかげで、「トランプ」は切り札のことで、カードの本来の呼び名でないことが一定ひろまったようだ。別にアメリカの人々も、トランプ氏が切り札と思って投票をしたわけではあるまい。しかし、ヨーロッパをはじめとする右翼の排外的潮流には、切り札的に歓迎されているようだ▼一方、日本にとっては、彼がジョーカーとして活躍してくれると非常にうれしい。TPP離脱もさっさとして、「もっと軍事費を負担しなければアメリカ軍を日本から引き上げる」と言うなら、さっさと引き上げればよろしい▼沖縄の訓練施設を充実させつつ、使用していない基地用地を返還させて、見かけで点数稼ぎをしようという姑息な首相の戦法より、よほど良い。日本にとってジョーカーであれと、そこだけ応援するこの頃だ(博)