東京民医連

東京民医連のご紹介

みんいれんTOKYO(機関紙)1面の記事の抜粋です

地域包括ケア交流集会を開催
無差別・平等の視点交流
地域住民主体の実践と結びつけて

 9月24日、東京民医連主催の地域包括ケア交流集会が林野会館で開催され、111人が参加しました。
 一之瀬隆広副会長の開会のあいさつに続き、根岸京田会長が「民医連が掲げる無差別・平等の地域包括ケアを実現していく視点での活発な交流」を呼びかけました。
 指定発言では「世田谷区の地域包括ケアと『新総合事業』の現状」と題した森永伊紀氏(世田谷区社会保障協議会事務局次長)の発言をはじめ、「無差別・平等の地域包括ケアをめざして」中村和司氏(すこやか福祉会)、「ともに歩む認知症医療ケア その人らしい生活と人生をつないで」渡邉史朗氏(アカシア会)、「『認知症予防教室』から地域ぐるみの認知症見守り訓練へ」千田富子氏(三多摩健康友の会)、「練馬区中西部地域における地域包括ケアづくりの方針と実践報告」松本浩明氏(大泉生協病院)、「共同組織とともに進める『健友会第4次長期計画と地域包括ケアの取り組み』」菅井一郎氏(健友会)の6発言が行われました。
 世田谷区の地域包括ケアの取り組みは、27カ所のまちづくりセンターを軸に高齢者だけでなく、障がい者、子育て家庭などにも相談対象を拡大し、家庭の複合した問題、生きづらさを抱える若者にも対応しているとの内容が報告されました。
 その他、「公的給付サービスの縮小からすでに営利企業が参入しており、民医連として地域包括ケア事業に参入し、自治体事業を積極的に受けていくことが必要ではないか」との提起や、地域で認知症の見守り訓練を行うことで、商店街やまちの人の対応が変化していった事例から、「認知症の人にやさしいまちは、すべての人にやさしいまち」であるということなどが報告されました。

 

会場からも積極的な発言・交流

 会場からは、「住民が主体的にかかわるようになっていった理由について」「組合員さんが高齢化するなかで2025年に向け担い手をどう広げていくか」など活発に質疑・交流がなされました。
 最後に生田利夫副会長が「地域住民がどう待ちどう生きていたいかとの本音を聞き、2025年に向かって、自分たちの地域をどう変えていくか実践に結びつけていってください」と閉会のあいさつを述べました。