東京民医連

東京民医連のご紹介

みんいれんTOKYO(機関紙)1面の記事の抜粋です

安心して老後を過ごせる社会に
第30回日本高齢者大会
9000人超が集う

 第30回日本高齢者大会は8月28・29日に、大正大学、東京国際フォーラムで開催され、約9000人を超す参加となりました。
 今大会は「まちから村からの連帯でひとりぼっちの高齢者をなくそう」と「憲法をいかし戦争法廃止を いまこそ人間らしく生きるため手をつなごう」とのスローガンのもとに開催されました。

 

1日目

過去最高の24学習講座・22分科会

 初日の各講座・分科会では、「『荒川・ころばん体操』で転倒予防」、「日本『総下流化』を防ぐために」、「『遺品整理業』から見た現代孤立社会」など過去最高の24学習講座・22分科会が行われました。
 渡辺治一橋大学名誉教授は「平和と立憲主義のために私たちがなすべきこと」をテーマに学習講演を行い、憲法と平和のたたかいだけでは安倍政治は倒れない、アベノミクスに変わる医療・介護などの社会保障、暮らしの提案も含めたクルマの両輪が必要なこと、市民と野党の共同を質的に強化し、政治を変える共同にしていこうと指摘しました。

 

2日目

全体会で記念講演、大会決議を採択

 2日目の全体会で、石川徹大会実行委員長(健康文化会理事長)は、人間らしく生きるために手をつなぎ、高齢者にやさしい国づくりをしましょうとあいさつ。
 鳥越俊太郎氏は記念講演で、日本人は劇場型選挙・マスコミを巻き込んだ選挙に弱い。いわゆる「風」がふくと流されてしまう。71年前にあのような戦争が起こったのも当時の日本に「風」が吹き、あおられてしまったから。ダメなものはダメと言えないとまた戦前に戻る。改憲勢力が3分の2を占めたが、世論調査を見ても憲法改正にYESという国民は少ない、しっかり声をあげていきましょう、と力強く訴えました。
 大会は、政府に対し、高齢者の尊厳とくらしを守り、社会保障の充実を求める大会決議案を採択し、次期開催地の沖縄へ大会旗を引き継ぎました。