東京民医連 平和学校沖縄フィールドワーク
戦闘訓練のごう音を体感
現地見学・行動に19人が参加
東京民医連 平和学校沖縄フィールドワーク
戦闘訓練のごう音を体感
現地見学・行動に19人が参加
2015年12月17~19日、東京民医連平和学校の沖縄フィールドワークを開催し、受講生14人を含む、19人が参加しました。
1日目は、ひめゆり平和祈念資料館、「瀬長亀次郎と民衆資料館」を訪れ、新垣潔沖縄県民医連元事務局長より「沖縄の戦後のたたかいと民医連のかかわり」のご講演をいただきました。その後、元白梅学徒隊の武村豊さんから戦争体験をうかがい、「戦後70年たっても戦争の記憶は忘れることができません。物忘れはするが、戦中のことだけは癒えない」「私たちの頃とは違い、皆さんは勉強ができます。勉強してください」と受講生へメッセージをのべました。
2日目は、辺野古、嘉手納基地、米軍住宅、嘉数高台(普天間基地を一望)、沖縄陸軍病院南風原壕を、現地の浦添協同クリニック金城事務長にご案内いただきました。金城事務長は、沖縄防衛局設置のフロートが浮かぶ大浦湾を示し「私は基地があることを当たり前として育った世代。自分の子どもにはせめて、ここに本当は基地がなかったんだよと今のうちに見せておきたくて、海岸に連れてきています」と話しました。受講生から「驚いたのは政府が沖縄の民意を全く無視した行動をとっていたこと。辺野古やキャンプシュワブ前の座り込み行動を見学し、胸が締め付けられる思いでした」との声が出されました。嘉手納では、解説も聞こえないほどの戦闘訓練のごう音を体感しました。
3日目、平和祈念資料館見学後のグループワークでは、「9月の平和学校で行った靖国神社の遊就館展示物とは、戦争の捉え方が全く違った。戦争を知らない世代に真実を伝えるには痛々しい展示も必要」と“戦争をどう捉え伝えるか”を深めていました。「戦争は本当に終わったのか?と沖縄の3日間を経て感じた」「沖縄だけでなく全国民の声が必要」「私たちに伝える役割がある」との発表がされました。凄惨を極めた沖縄戦、抑圧された戦後とたたかい、現在の基地問題などについて学ぶことができました。
送り出してくださった法人・事業所の皆さんにも伝えるべく、2月20日の平和学校卒業式にむけ、卒業発表制作に取り組んでいます。