東京民医連

東京民医連のご紹介

みんいれんTOKYO(機関紙)1面の記事の抜粋です

視角

 もう数十年前だが、小学校で日本国憲法について教わった記憶が今も残っている。日本国憲法には、「国民主権」「基本的人権の尊重」「戦争放棄」の三つの柱があり、日本は「平和憲法をもつ戦争をしない国」なのだと教わった。子ども心に憲法=人権・平和であり、それが日本という国の土台であると感じたものだ▼翻って、現在の日本のありようはどうだろうか。自民・公明両党は、アメリカとともに海外で戦争ができるようにと国民の声を無視して戦争法案を強行採決し、沖縄では在日米軍基地の辺野古移設反対の民意を力ずくで抑えるのに躍起だ▼一方で「医療・介護総合法」をはじめとした社会保障改悪を推し進める。格差と貧困を放置どころか拡大させ、潤うのは一部の大企業・軍需産業ばかり。どうやら首相をはじめ与党のお歴々は「日本国憲法」をご存知ないと見える▼しかし国民も黙っていない。この間、戦争法案を止める、民主主義・立憲主義を回復するための運動が、世代を越えて拡がっている。沖縄・辺野古への連帯、貧困からくる健康破壊を許さない取り組みも然りである。そしてこれらの要求に、国民とともに取り組む「民医連」は、綱領とともに日本国憲法の理念を貫く医療機関なのだと日々再確認する思いだ。ぜひ首相にもご教授さしあげたい。(た)