東京民医連

東京民医連のご紹介

みんいれんTOKYO(機関紙)1面の記事の抜粋です

医学対活動の質的向上で100人の奨学生集団を
東京民医連450人の医師集団の確立にむけて
東京民医連理事会

 東京民医連理事会はこの10月から来年4月末までを「医学対活動の質的向上と奨学生数を飛躍させる大運動」期間とし、医学対活動の質的向上をすすめるとともに中低学年であらたに20人の奨学生を増やすことを決めました。これは7月に行った「医師の確保と養成をすすめる幹部決起集会」での「医師の確保と養成をすすめるために幹部が先頭にたって、法人の枠を越え、総力をあげて取り組むことを決意する」という呼びかけの実践でもあり、全日本民医連理事会からの「中低学年での奨学生を増やし育てる大運動を成功させ、新卒医師200人受け入れ、奨学生集団500人を達成しよう」という提起の実践でもあります。
 東京民医連の14病院、100を超える診療所の医療活動を安定して維持・発展させるためには450人の常勤医師集団の確立が必須であり、そのためには30人の初期研修医の受け入れと各学年15人、全体で100人の奨学生集団とすることが必要です。東京民医連にとって30人の初期研修医の受け入れは過去に経験のない大事業であり、まさに東京民医連一丸となった総力での取り組みが求められています。
 奨学生を増やすということは、学生時代から民医連に共感しともによりよい医療をつくっていくパートナーという自覚を持った学生を増やしていくことです。したがって私たちが出会う全ての医学生に対して、医療現場で起きている深刻な実態、特に貧困の広がりのなかで生存権・受療権が侵害されている実態を伝え、そのなかで地域住民に寄り添い無差別平等の医療・介護を目指す民医連の姿をしっかりと伝えていくことが重要です。
 100人の奨学生集団の形成、30人の初期研修医の受け入れの成功、これらの目標は東京民医連の未来をかけた一大事業であり、まったなしの課題です。だからこそ、今回の大運動では奨学生を増やすこととともに、医学生委員会を基軸にした医学対活動の質的向上をすすめることを重視します。
 医学対活動を質的に向上させるため、改善すべき6つの課題があります。
 (1)幹部が先頭となった活動、(2)医師を中心とし全医師が関わる活動、(3)奨学生・重点学生への関わりを強化、(4)医学対活動と初期研修を車の両輪とし医療活動と一体の活動、(5)法人の枠を越え連携した活動、(6)共同組織と共同としての活動、この6点です。
 これらの課題を医学生委員長任せでもなく、医学対担当者任せでもなく、医学生委員会任せでもなく、まさしく各病院と東京民医連の総力をあげた取り組みで前進させることが「医師の確保と養成」を成功させる必須の第一歩となります。
 東京民医連は四役会議のもとに推進本部をおき、大運動成功のための進捗状況の把握や指導・援助を行います。全ての職員に向けたニュースを発行し、大運動での各事業所の取り組みや奮闘、優れた経験や教訓を随時共有していきます。各病院でも早急に推進本部体制を確立し、大運動成功のための目標や計画作成に取り掛かりましょう。
 今回の大運動は東京民医連の未来をつくる大事業となります。このワクワクする未来づくりを全ての職員と共同組織の皆さんの総力で成功させましょう。

大運動の目標と奨学生の到達

目標(1)‥医学生委員会を基軸に、医学対活動の質的向上をすすめ「初期研修医受入30人・奨学生100人」確立の契機とする。
目標(2)‥中低学年での新たな奨学生20人を迎え50人の奨学生集団とする。
・現1年生で、6人の奨学生を迎え15人の奨学生とする。
・現2年生で、5人の奨学生を迎え10人の奨学生とする。
・奨学生の少ない、現4年生と現3年生で9人迎える。