東京民医連

東京民医連のご紹介

みんいれんTOKYO(機関紙)1面の記事の抜粋です

ようこそ民医連へ!
入職おめでとうございます

 4月に各事業所へ入職した方々に抱負をうかがいいました。

 

チームとして患者さんを診ていく姿勢を常に持ちたい
みさと健和病院 梁取 慧(初期研修医)
 この春よりみさと健和病院にて初期研修医としてお世話になります。私は6年間、東京民医連及びみさと健和病院に奨学生としてお世話になっておりました。その奨学生活動の中で最も大きな経験は、仲間と共にひとつの物事を作りあげたことです。「医学生のつどい」にて事務局を任されたときに、同様に事務局である仲間の学生及び職員の方々と1年間にわたる「つどい」を作り上げるために、長い時間、長い期間に及ぶ議論と交流を積み重ね、お互いの信頼関係を築きながらその企画を成功させたことは、何にも代えがたい感動となりました。こうした経験を活かし、入職後にはチームとして患者さんを診ていく姿勢を常に持ち、医師・患者関係はもとより、多職種間での信頼関係を大切にしていきます。また奨学生としての経験を活かし、自分ができることを考えながら、日々の仕事に取り組んでいきます。今後お世話になる数多くの方々、よろしくお願いいたします。

 

患者さんの頑張りや願いを大切にする看護師になりたい
東京勤医会 髙橋 里奈(看護師)
 東葛看護専門学校の総合実習で受け持った患者さんは10年前にALSを発症した方でした。受け持ち時には眼球の動きでの意志疎通がやっとで本当の患者さんの思いにたどりつきませんでした。意志はしっかりとあるのに伝えられないALSの病態にもどかしさを感じました。
 実習終了後、患者さん、妻はどんな状況であっても「家に帰りたい」という強い思いで退院しました。退院後、これまで「伝の心」で描いた多くの絵に囲まれて大好きな孫のDVDを見ながら、妻の隣で息を引き取りました。妻は「家に帰ってこられてよかった」と話し、患者さん・妻の願いであった自宅で最期を過ごすことができました。患者さんはALSという難病に向き合いそして懸命にたたかいました。その中で生きがいである絵を見つけそれを楽しみ、その力強い意志を最期の時まで貫いて生ききり、妻は看きりました。そこには想像を絶する頑張りがありました。10年の闘病生活には本人、妻以外にも医師、訪問看護師、リハビリスタッフ、病棟スタッフ、ヘルパーなど1人の患者さんがどんな時でも人間らしく生きるため、多職種が協力・応援していました。
 また、命について学ぶ場となりました。3年間の看護学校での学びを通し「早く家に帰りたい」「早くよくなりたい」という患者さんの願いを知りそこから何ができるのかを考え、病気のこと、患者さんを取り巻く社会のこと多くのことを患者さんから学びました。
 常に患者さんを知ること、事実から出発し患者さんの頑張りや願いを大切にする看護師になりたいです。

 

継続的なお手伝いができる言語聴覚士になりたい
中野共立病院 山上 絢(言語聴覚士)
 この春入職するにあたり、心に浮かぶのはやはり実習中にお世話になった患者様のことです。実習中は患者様に教えて頂くことが大変多くありました。
 患者様と真摯に向き合いながらお話を伺うことで、私自身が学び、人間的にもひとつ成長させて頂く。そのような機会が多く得られるのだと感じました。また、患者様の心情に沿うように心を配り、その暁に患者様とご家族の笑顔を拝見できた時には、大変嬉しく心が洗われる思いがしました。
 退院後も患者様とご家族に笑顔で過ごして頂きたい。なるべく負担の少ない形で、住み慣れたご自宅や地域に戻って頂きたい。そのための継続的なお手伝いができる言語聴覚士になれるよう、研鑽を積んでいきたいと思います。
 まずは患者様とご家族に真心が伝わるよう言葉がけ・立ち居振る舞いに気を配り、焦らずひとつひとつ丁寧に行いながら、諸先輩方から学ばせて頂きたいと思っております。

 

早く自分の理想とする介護を見つけ、実現したい
葛飾やすらぎの郷 鳴海 友基(介護福祉士)
 現在、葛飾やすらぎの郷(特別養護老人ホーム)で働いています。私は北千住にある、千住介護福祉専門学校で介護を学びました。人見知りだった私ですが、クラスの皆がとても優しく楽しい2年間を過ごすことができました。教員も熱い情熱を持っている方ばかりで、今の介護の問題にまっすぐ向き合っている姿勢が私にも伝わりました。3月からすでに働いている私ですが、これからの意気込みは、仕事の流れを覚え、早く自分の理想とする介護を見つけ、実現することです。そして自分に妥協せず向き合い続けることです。今はまだ、まったく役に立てない私ですが1年後、仕事を一通り覚えた後、そこからが本当のたたかいだと思っています。虐待、低賃金、3K・4Kというマイナスイメージ、外国人頼みにしようとしている安易な国の政策、嫌になり逃げ出したくなるようなことばかりですが、それでも「喜び」を求めて頑張ります。