東京民医連

東京民医連のご紹介

みんいれんTOKYO(機関紙)1面の記事の抜粋です

視角

 今年は戦後70年の節目。沖縄基地問題の例え話がある〝山登り遠足、クラスメートは軽快に歩いている。最後尾は小さい沖縄さん。多くの荷物かかえ苦しそう。荷物は個人の物ではなく虫よけや熊対策の鈴など担任が考え詰め込んだもの。「皆で分けて持ちませんか」と先生やクラスメートにお願いするのは沖縄さんの反抗?「お金をあげるから」の声も。右腕から落ちそうなリュックだけでもお願いしたい。クラスメートは事情を知らないのか、知らない振りしているのか、振り向いてくれない。先生は沖縄さんに「右腕つらいなら左腕に持ちかえなさい」▼私の小学生の担任だった君江先生は『あたらしい憲法のはなし』をし、「本土復帰はこの憲法のもとに帰ること、平和で人権が守られ差別のない社会になること」と教えてくれた。1972年に本土復帰しパスポート不要となった。しかし40年たっても基地も米兵の犯罪もなくならない。君江先生の教えてくれた本土復帰は何時に。〝沖縄さん〟はリュックを左手に持ち替えなければならないのか▼昨年の沖縄県知事選挙そして衆議院総選挙でも「もう我慢できない!新基地建設NO」と沖縄県民ははっきり意思表示した。辺戸岬にある「祖国復帰闘争の碑」は祖国日本を彼方に臨み、友人たちが振り向いてくれるのを待っている。(譜)