このところテレビを見る時間が少なくなっている。見るとしても夜のニュースで、その日起こった出来事を確認する程度だ▼それにしても先日のニュースには驚いた。女性閣僚２人が同じ日に辞任したというのである。ともに「政治とカネ」問題とのことで、異例の「ダブル辞任」は格好のニュースソースとして各局で取り上げられていた。昨今「首相広報」と揶揄される公共放送もさすがに報じないわけにいかず同様の報道だった▼さらに複数の閣僚が同様の問題を指摘されているが、そもそも起用した首相の任命責任は重大と言える。種々の疑惑の解明とともに、国民への説明責任を果たすことが求められる▼ニュースと言えば、沖縄県知事選挙がまともに報道されていないことに疑問を感じる。これまで多くのマスメディアが米軍基地問題や辺野古移設問題を取り上げ、沖縄の強いられてきた歴史を振り返り、「沖縄だけでなく日本全体の問題」と結んできた。まさにその審判が下されようとしている沖縄県知事選挙を、マスメディアは国民に正確に伝える責務があるだろう▼いまも沖縄の友が、基地のない平和な沖縄をめざして奮闘している。人として、ごくあたりまえの望みだ。そしていま全国の友が激励し支援にかけつけている。私もその一人として声を届け、微力を尽くしたい。（憲）