東京民医連

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みんいれんTOKYO(機関紙)1面の記事の抜粋です

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 6月12日からサッカーワールドカップが始まる。とても楽しみだ。日本代表も決まり、すでに過熱気味のマスコミのワールドカップ報道も6月に入りさらに熱を帯びてくる▼今回のブラジル大会は20回目の記念大会。第1回大会は1930年にウルグアイで開催されている。現在もランキング上位の強豪ウルグアイは当時もオリンピックに連続優勝するチャンピオンであったそうだ▼その後、第3回、第4回の開催年に当たる1942年と1946年の大会が、第二次世界大戦のために中止となっている。「スポーツは平和のシンボル」といわれるがワールドカップも平和だからこそ開催できるのだ▼日本ではその「平和」が危うくなっている。安倍首相が「集団的自衛権は行使できる」と変えようとしているからだ。集団的自衛権行使容認は日本の自衛隊の武力を他国に向かって使うことができる国であることを宣言することであり、それは戦後「憲法9条」をもって世界に「平和の国」を宣言してきた方向と真逆な道「戦争のできる国」へ進むことなる▼「戦争ができる国」は、「健康といのちを守る」私たち医療に働くものにとって絶対に容認のできない道である。テレビや新聞、ネットではサッカーの報道が多くなるが、政治にもしっかり目を向け、声を大きくあげていきたい(M)