東京民医連

東京民医連のご紹介

みんいれんTOKYO(機関紙)1面の記事の抜粋です

視角

 キムタク、ビートたけし、鶴瓶が出てくる自動車のテレビCMで「ひょっこりひょうたん島」を見た。懐かしく思い出した▼『ひょっこりひょうたん島』はNHKテレビで1964年から5年間、平日の夜5時45分から15分間、毎日放送された人形劇だ。作者の一人、井上ひさしさん(故人)がテレビで話しておられた。九州の炭鉱で閉山のため一家心中を考えた家族が、主人公のドンガバチョが「今日がだめなら明日がある」と歌う『未来を信ずる歌』を聞いて心中を思いとどまった。ご家族からの手紙に励まされ、台本を書き続けたそうだ。井上ひさしさんは「九条の会」の呼びかけ人としても有名な方だ▼安倍首相は、容易に憲法を変えるため憲法96条「改正」を参院選の争点とすると発言した。ねらいはもちろん憲法9条を変えるためだ。4月27日に開かれたイベントでは安倍首相は迷彩服で戦車に乗り得意顔だった▼「農業と憲法を大事にするムラがあったら」と『吉里吉里人』を著した井上ひさしさんはこんな首相の姿に怒り心頭のことだろう▼憲法が施行されて5月3日で66年、東京民医連は5月10日で60年を迎える。いのちの平等と平和を掲げたたかってきた私たち民医連は安倍首相の改憲策動に反対の声を上げる。ドンガバチョと唄いながら地域へ出かけよう。(K)