王子生協病院が完成 4月1日リニューアルオープン
“地域の主治医”めざす
一般・障害者・回復期リハ計177床
王子生協病院建て替えが完成し、4月1日、ついに全館オープンしました。多くの方々の多大なる支援とご協力に改めて感謝申し上げます。一般病棟92床、障害者病棟43床、回復期リハビリテーション病棟42床の合計177床でのスタートとなります。
王子生協病院の現地建て替え計画が2009年の総代会で確認されてから足掛け4年の長期の計画でした。
工事は隣接する保育園の移設から始まり第1期工事、2010年3月~11年6月、11年10月よりI期棟での診療を開始し、同時にII期棟建設工事を進めました。この期間中は、158床から111床へと病床減となり、経営的にも非常に厳しい運営となりました。
1948年に設立された購買・医療・保育の3部門を持つ労働者クラブ生協の歴史の中で、それぞれ分離独立した隣接するクラブ保育園、生活協同組合コープ東京の協力を得て実現することができました。
組合員と職員 力を合わせて
建設工事が着手されてからのこの2年間、仲間増やし、出資金集めを地域の組合員さん、職員とこれまで以上に奮闘してきました。昨年度は目標の2億円の出資金を集めることができました。2月3日に開催された「王子生協病院の全館完成を祝う集いに」は1100人が集いました。
こういった共同の取り組みを通して、組合員さんをはじめとする地域の人々の奮闘と王子生協病院への期待を改めて実感し、この地域における病院の歴史と役割を再認識することができました。
人口減少、超高齢化社会が進行し、高齢者の医療、介護の需要が倍加。貧困と格差が進行している時代に、王子生協病院をはじめとする東京ほくと医療生協の果たす役割は大きいと痛感しています。
命の平等を追求 安心のまち作り
病院の医療構想は(1)地域医療を担う病院(2)在宅医療のバックアップ機能(3)保健予防活動(4)各種の人材育成を担う病院という4つの柱を中心としています。その中で2014年度には緩和ケア病棟の開設も計画しています。
命の平等の理念を徹底して追求し、この地域の主治医、生涯の主治医として安心して住み続け、健康に老いることができるまちを組合員さんはじめ地域の方々、医療、介護の事業所の方々と手を取り合って作り続けていきたいと思います。(王子生協病院事務長・阿部研一郎)