東京民医連

東京民医連のご紹介

みんいれんTOKYO(機関紙)1面の記事の抜粋です

視角

 新年を迎え初夢でみたいのは、憲法が活かされた世の中になっている日本でしょうか▼東京民医連看護部では例年、概ね新任看護師長を対象とした看護管理者研修を開催し、研修では民医連綱領に根づく憲法の理念を理解してもらうことが大きな柱となっています▼2012年度の研修でも9月~12月の7講座と1泊の福島フィールドワークを終えた中、受講した多くの看護師長は初めて憲法について学び、どの講座でも憲法を基軸に物事を考えることの大切さを説かれ、その中で原発政策の本質、生活保護受給者へのバッシングや震災復興予算の使い方と被災地の人たちの置かれた状況など世の中の矛盾を憲法と照らして考える重要性を強く認識しました▼昨年12月の都知事選挙と総選挙では残念ながら憲法を活かすことを求める政治に転換することはできませんでした。知人から聞いたところ、総選挙の結果を真っ先に知りたがった高校生の長男はその結果に「この人たち(安倍・自民党)には勝ってほしくなかった。危ないよ。戦争に行かされたくない」と話したそうです▼憲法9条を変え戦争する国にしようとする勢力をあきらめさせることは夢であってはならないでしょう。そして私たちが目指す医療・福祉を実現する一歩は憲法の理念を多くの職員に広めることではないでしょうか。(I)