東京民医連

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みんいれんTOKYO(機関紙)1面の記事の抜粋です

視角

 10月11日、静岡県議会で16万5000筆もの署名で直接請求された、中部電力浜岡原発再稼働の是非を問う、住民投票条例案が否決された。一部議員による修正案も最大派閥である自民党会派の反対で否決▼「民自公3党合意」の消費税値上げや原発問題で国民の願いにその代表者にすぎない議員が「壁」となっている▼その最たる例が、大飯原発再稼働と大間新原発工事再開ではなかったか。空前の17万人集会、毎週数万人の官邸前抗議行動を前にしてもなお、首相は、どこからの声を聞いて「決断」したのか▼他方、5日、全国農業協同組合中央会(JA全中)の萬歳章会長は「脱原発」をJA全中の活動方針にする記者会見で「政治家たるもの、そういう(脱原発)方向で考えていくだろう」と発言、原発維持に戻りがちな与野党議員に自省を求めた▼14日、リトアニア国で実施された新原発建設の是非を問う国民投票では、建設反対が6割以上に達し賛成を上回った。同時に行われた選挙では野党が圧勝し政権交代…と書いた2日後、勝利した労働党が一転、原発建設推進を表明と。恐るべしは原発マネーか▼ちなみにこの原発の建設工事受注は、いまだ自国の原発事故の反省すらない日本の大企業(日立製作所)。「大切なのはそれを変えること」。あきれる前にまず一票ですね。(m)