視角
4月は新しい年度のスタートの月。多くの新入職員、東京民医連の仲間を迎える月でもある。数ある医療・介護施設、薬局の中で東京民医連への入職を選択されたことに改めて感謝と歓迎の言葉を心より贈りたい▼しかし、けっして喜べない状況がある。現在、民主党・野田内閣がすすめている「社会保障と税の一体改革」の先取りが強行されている。一つは、診療報酬・介護報酬の実質マイナス改定が実施されたこと。中小事業所をかかえる私たちにとって、よりいっそうの経営改善にむけた「たたかいと対応」が引き続き求められている▼さらに、各種保険料などの値上げラッシュだ。後期高齢者医療制度、国民健康保険、介護保険料が4月より一斉に引き上げ。しかも、年金給付の削減など年金に連動した障害者、被爆者などの手当てが引き下がる。高齢者、障害者はじめ国民にとってはまさにダブルパンチ▼多くの怒りの声が広がっている。消費税増税反対の声は直近の世論調査でも6割に達している。まさに、たたかいは正念場を迎え、消費税増税反対、「社会保障と税の一体改悪」阻止の国会行動、集会が取り組まれる▼多くの職員、共同組織の仲間の参加をよびかけたい。寒さに耐え続け、一気に開花したひたむきな「サクラ」に負けずに頑張りたいものである。(K)