東京民医連

東京民医連のご紹介

みんいれんTOKYO(機関紙)1面の記事の抜粋です

民医連薬剤師の魅力を伝えて 薬学生確保対策委員会の取り組み

“空白の2年”乗り越えて 今年は15人が入職予定

 2010、11年は4年制から6年制への移行期間で、卒業生がいない空白の2年でした。そのため東京でも新卒薬剤師は数人しか入職せず、厳しい時期でした。しかし、2012年は6年制薬学生の1期生が卒業し15人の新卒薬剤師が入職する予定です。この間の取り組みを紹介します。

 実務実習制度がないころは、見学やインターンシップを受け入れる薬局や病院は少なく、民医連が行う春・夏の実習やインターンシップには意欲のある学生が多く参加して、結果として入職につながっていました。

実務実習制度が単位認定されて

 しかし、実務実習制度が始まり、特に大学の単位として認定されるようになると、医療に興味を持たない学生や就職先として考えていない学生も実習に来るようになりました。
 また、他で実習してわれわれと関わることのなかった学生も多くいました。そのうえ大学や学生への私たちのアピールも弱く、民医連の認知度は低いものでした。そのため4年制終わりごろの過熱した確保競争に勝てず、空白の2年の前になかなか入職者を増やせませんでした。
 しかし、6年制になり実務実習は長期化し、さらに病院と薬局両方で行うことになりました。このことでこれまで真摯に実習受け入れに取り組んできた民医連の実習が評価されています。

民医連の実習は素晴らしいの声

 学生や大学関係者からは民医連の実習は素晴らしいとの声をいただいています。また、学生が医療の流れを知ることで、「病院と薬局が一緒になって医療に取り組んでいる」「病院と薬局両方で働ける」「在宅医療にきちんと取り組んでいる」という民医連薬剤師の活動が魅力として見えてくるようになっています。

企業フォーラム年々参加ふえる

 その効果もあって、2010年11月に行なわれた企業フォーラムの民医連ブースには112人が訪れ、計5回行った就職説明会には合計90人を超える学生が参加しました。さらに2011年12月に行なわれた企業フォーラムでは156人が訪れ、1回目の就職説明会(今年1月7日)は55人の参加があり、昨年を上回る状況となっています。
 まだまだ薬剤師のうけ入れは厳しいですが、自信を持って民医連薬剤師の活動を紹介し、新卒薬剤師の確保につなげたいと思います。さらに高校生1日体験や奨学生活動を通じて育てる薬学対も進めていきます。
(薬剤師確保対策委員会委員長/外苑企画商事・谷本昌義)