東京民医連

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みんいれんTOKYO(機関紙)1面の記事の抜粋です

二度と被ばく者を生み出さないために! 核兵器廃絶・原発ゼロへ 一歩を踏み出そう

 8月7日~9日に開催された「原水爆禁止2011年世界大会長崎」に参加し、多くの方の核兵器廃絶への強い思いとその行動力に直接ふれることができました。

核・原子力の危険性

 また、今回は3・11大震災後の福島原発事故により、新たな被ばく者が生み出されてしまった中での大会であり、国内はもとより世界に対しても核・原子力の危険性をより大きな声で伝えなければという参加者の熱気を感じました。
 開会総会では国連事務総長代理をはじめ、海外の参加者からの連帯の挨拶で、この運動が世界中で広がることの意味、国境を越えすべての人々に利益をもたらすその方向性の正しさと、国内での運動の高まりが他国の平和を願う草の根の運動を励ますことにつながり前進し続けている故だと話されました。
 また、「核兵器と人類は共存できないという原水爆禁止運動と、原発ゼロの運動は共鳴し合う一致点がある。それは二度と被ばく者を生みださないための運動ということ」だとの発言があり、その一致点で二つの運動を進めることの正しさを実感するものとなりました。

高校生の取り組み

 民医連交流集会では、長崎をはじめ東京からも駆けつけた高校生一万人署名運動と高校生平和大使国連派遣への取り組みの報告が特に印象的で、若い世代へと運動が広がっていることに感激しました。
 閉会総会では、被爆者の方から「人生の喜びの場面(結婚・出産など)で必ず苦しみ、被爆者はそれから逃れられない」という言葉に心を揺さぶられ、そのように生きるしかなかった方たちの苦しみが、福島原発事故により新たに生み出されてしまった。その事実を改めて突き付けられたように感じました。
 二度と被ばく者を生みださないためのたたかい。この大会に参加し、今までは思っているだけだったことを一歩でも進めていく機会にしなければと感じています。(事務局 井澤有里美)