東京民医連

東京民医連のご紹介

みんいれんTOKYO(機関紙)1面の記事の抜粋です

視角

 だんだん腹の立つ数字クイズ▼第一問=「総額約5038億円」。「えっ、大震災の義援金?」…残念、正解は、政党交付金の95年実施から16年間に「日本共産党を除く」各政党へ配られた私たちの税金の額です▼この使途制限のない巨額な税金は、各党の中枢の胸三寸で自由に使われる。巨額な政党CM、会議費名目での高級料亭の飲み食い、「分け前」をもらった議員も同様に自由に流用する。さて未曾有の大震災、小学生もお小遣いを支援する中、これらの政党から「わが党の交付金を支援へ」の声もなし▼坂本修弁護士(元自由法曹団長)は自著で…税金から「濡れ手に粟(あわ)」のこのカネが“麻薬”のように、政党と議員の体質を「劣化」させているというのが現実です…と▼第二問=「英国22・8人、伊国16・3人、仏国14・8人、日本5・7人」。「ウーン、出生率かな?」…いいえ、正解は、人口100万人当たりの国会議員の国別人数です。日本は英国の四分の一しか国会議員がいない▼比例代表制の議席削減論者は「無駄な税金を使わせないため我が身を削る」「日本は国会議員の定数が多すぎる」などとおっしゃる▼ならばまず巨額な政党交付金を国庫へ返納して、多くの「死票」を生み、少数政党を排除し民意を反映しない小選挙区制度を無くしてほしい。(m)