東京民医連

東京民医連のご紹介

みんいれんTOKYO(機関紙)1面の記事の抜粋です

視角

 今朝も人身事故で列車が遅れました。この時期、特に月曜日は必ずといっていいほど都内列車ダイヤが乱れます。自殺者の75%は何らかの精神障害を持ち、その半数以上はうつ病とのことです▼今回の震災に関連して自殺者が増える事も心配されています。初期臨床研修が必修化され、研修医のうつの問題がクローズアップされました。研修開始1~2カ月で4人に1人の研修医がうつ状態になり、全初期研修医の40%がうつ状態という調査結果もあります▼先日の「東京民医連全医師集会」で、宮城征四郎先生が学生時代スポーツをしていた研修医は精神的にも強く、対人能力も優れており間違いがないとおっしゃっていました▼しかし私たちは、さらに地域でもっとも光が当たらない人たちに想いを寄せてともに医療活動をおこなう医師後継者を育てていかなければなりません。そのためにはすべての職種の皆さんと地域の皆さんからの働きかけは不可欠です▼あわせて「第四次医師政策(案)」は案のまま確認し、目まぐるしく変わる研修制度へのたたかいと対応をおこないながら、今回の震災を通じて見えてきた私たちが強化する点を明らかにし、「東京民医連第五次長期計画」とともに内容豊かな次の医師政策につなげていくこととなりました。地域も巻き込んで大いに議論していきましょう。(S)