石原都知事の「大震災は天罰」の暴言に断固抗議する
―石原都知事は全被災者及び関係者、都民に正式に謝罪をせよ
東北地方太平洋沖大震災について、「日本人の我欲をうまく洗いながす必要がある。これはやっぱり天罰だと思う」と発言した石原都知事に対して、東京民医連は会長名で抗議声明を発表しました。
3月14日、石原都知事は新聞・マスコミ関係者の前で、東北地方太平洋沖大震災について、「日本人の我欲をうまく洗いながす必要がある。これはやっぱり天罰だと思う」と発言をしました。未曾有の被害と犠牲者をだし、未だ懸命な救助活動、支援活動が続いている中で、まったくの暴言といわざるを得ません。あらためて、都知事としての見識と同時に一個人のとしての人格を疑わざるを得ません。暴言やり放題の知事だからと言って、私たちはこの発言を絶対に黙認することはできません。断固抗議します。
今まさに東京都知事に求められるのは、被災地を支援する熱い思いの発信とその救援活動の先頭に立つことです。さらに、東京都下でも大震災に関連して被害が発生しています。ガソリンや生活用品の供給不足、福島原発事故や「計画停電」実施に対する都民の懸念や不安が広がりつつあり、東京都の対応が非常に重要な時期です。
このような状況の中での今回の発言は、東京都のトップ責任者としての資質や素養が完全に欠落していると言わざるを得ません。
私たちは、石原都知事の暴言の撤回を強く要求します。すでに、知事自身は記者会見席上で撤回したとしていますが、正式に大震災の全被災者及び関係者、都民に対して誠意をもって謝罪することを要求します。
以 上
2011年3月16日
東京民主医療機関連合会
会長 石川 徹