民医連訪問看護STの役割に確信 介護保険と構造改革の10年を振り返り
52STから69人が参加。講演と討論会で、
熱心に学習・交流しました
1月15日(土)、寒風吹きすさぶ中、「東京民医連訪問看護ステーション管理者研修」がおこなわれました。健友会介護福祉事業部長・斉藤稔氏の講演はとても分かりやすく、訪問看護ステーション(ST)へのエールを込めた話とユーモアに、会場は熱気に包まれました。
52STから69人
東京民医連72訪問看護STの内、52訪問看護STから、所長・主任69人が集いました。構造改革で格差と貧困がますます広がる中、介護保健制度の10年を振り返り、高齢化、独居世帯が加速する地域での訪問看護STの果たす役割と重要性、方向性を再認識した力強い学習でした。
実際を学び生かす
もう一つの講義は、健和会訪問看護副統括所長・小菅紀子さんによる「リスクマネージメントの実際を学び事業所運営に生かしていく」でした。
「実際の事故の種類と具体的対策」「フローチャートによる事故対応マニュアル」「マニュアル見直し更新の具体的活用法」「リスクと向かい合い、なんとかうまくやりくりすること」「人間の尊厳を無視するリスクマネージメントになっていないか」などの話に、参加者はしきりとうなずいていました。
9班に分かれ討論
午後は、9つのグループに分かれ討論。事前課題のレポートも使用しながら、リスク管理の方法について議論を深めました。
所長業務の実際や規模の違う事業所の交流、スタッフ教育や在宅ターミナルを支えるノウハウまで話が広がったグループもあり、「とても有意義で元気の出る内容」という感想が多く出されました。
管理者自らの課題、事業所の課題と方向性に確信とたくさんの元気をもらった研修会でした。
日々の仕事に忙殺されながらも、「在宅で安心して生きていける環境をつくるため制度改悪させないぞ」という、民医連看護の底力を実感した研修会となりました。