東京民医連

東京民医連のご紹介

みんいれんTOKYO(機関紙)1面の記事の抜粋です

視角

 「それはあるいは国民健康保険法に違反するのかも知れませんが、末端の法律はともかく、少なくとも憲法違反にはなりませんよ。これをやらなければ、経済的に困窮する村の人達は、憲法が保障している健康で文化的な最低の生活すら得られないのですからね。もし訴えるのであればそれでもいい。最高裁まで争いますよ」▼これは、岩手県沢内村で昭和35年に65歳以上のお年寄りと乳児の医療費を無料化したときの深沢村長の県の担当者への発言である。今、高齢者医療を人質とする医療改悪と闘う私たちに大変心強い言葉である▼今年の通常国会は、高齢者医療制度や介護保険法など、社会保障に関わる様々な法案が提案される〝社会保障国会〟になると言われる。憲法25条を守る闘いを大いに前進させ、改悪をストップさせたい▼同時にこの春は一斉地方選挙が行われる。東京の医療や福祉をはじめ都民生活をめぐる様々な指標は、石原都政12年の下で全国最低水準に低迷している。来る都知事選挙では、新しい福祉都市東京を対置して闘い、勝利したい▼沢内村のすばらしさは医療だけではなく、豪雪と闘い貧困を克服する村づくりをすすめたことにある▼今、政治は誰のためのものであるかが問われている。都民に向いた東京の政治をつくる闘いをすすめたい。(光)