東京民医連

東京民医連のご紹介

みんいれんTOKYO(機関紙)1面の記事の抜粋です

視角

 「B型肝炎訴訟のことを多くの人に知ってもらいたい」―東大生が訴訟の支援に立ち上がりました▼きっかけは、東京大学「日本の医療の光と影」ゼミナールで原告の話を聞いたことでした。この医療ゼミは「医療、福祉の現場から現代社会の問題を学びたい」という東大生の一言をきっかけに、東京民医連がバックアップしておこなっているもので3年目を迎えます。ゼミ生からも「東大で一番おもしろい授業」と大好評です▼なんといっても魅力は「フィールドワーク」。当直体験、MSW同行など医療福祉現場はもちろん、B型肝炎裁判傍聴やハンセン病療養所見学、水俣首都圏検診などに参加してきました▼学生たちの心を動かしているのは、「患者、被害者である当事者の声」でした。当事者たちの差別や偏見を受けた苦しみ、病気により人生が変わってしまった辛さ、そうした一人ひとりの声が学生の心に届きました。そして運動に立ち上がっている姿に触れ、「自分たちにもなにかできないか」と考え、B型肝炎訴訟では学生支援の会を立ち上げました。この夏には水俣現地調査にも参加しました▼彼らの多くは将来、医療界、法曹界、財務省、厚労省、マスコミの中心で働く人たちです。日本の将来を担う彼らに民医連として援助する意義の大きさを感じます。(川)