東京民医連

東京民医連のご紹介

みんいれんTOKYO(機関紙)1面の記事の抜粋です

視角

 梅雨入り宣言してしばらくたつ。降ったりやんだり晴れたり曇ったりといらいらする天候が続く。しかし梅雨は日本の農作物にとって無くてはならない大事な季節。雨が恵みを与える。一方で雨は土砂崩れなど災害をもたらす。自然は功罪が微妙だ▼一方、参議院選挙真っ盛りである。消費税増税が大きな争点となっている。しかも大企業減税とセットで。こちらの方はすっきりしている。増税は社会保障や福祉のためではなく、大企業減税の穴埋めだ。増税されたら生活できない人がたくさんいる。年収200万以下の人が1000万人もいるのだから▼自然災害に備えるように大企業いいなりの政治に備えがあれば我慢もできよう。しかし、備えが出来るほど庶民は裕福でもなければ余裕もない。大企業しか見えていないから庶民の苦しみが見えてこない。政治の目線を思い切り下げなければ見えてこない苦しさがある▼梅雨は実りのために必要だが、消費税という増税は何も実らない。梅雨のあとはすっきり晴れた夏空、消費税増税のあとはいっそうの不況と生活難が待っている。備えを考えるより、増税させない方がすっきりしていい。参政権という権利を行使して、悪辣な企みを葬ってしまおう。7月11日が私たちにとって梅雨あけですっきりとした青空が見られるように。(孝)