書評 『定年後を共に楽しく』
書評 『定年後を共に楽しく』
稲垣元博 著 (かもがわ出版・1600円+税)
「Dr稲垣」といえば、今や、民医連内のみならず広く世間で有名人!
”医者もやってる噺(はなし)家”、医者と噺家いずれが本職なのか、趣味なのか(失礼!)とのうわさもしきり。いえいえれっきとしたお医者さまなのです。
このたび出版された表題の一冊は、定年後の人生を心身共にいかに楽しく元気に生き抜いて、やがて訪れる最期をどう迎えるかの、健康アドバイスの書です。
さすが長年の医者としての経験から、具体的事例や専門的なデータ等、正しい医学的知識が示されています。かといって小難しい内容ではなく、そこは「稲垣亭三河師匠」の面目躍如たるところ、随所に落語が挿入されているので笑いながら「なるほど」と理解できるしくみになっています。
昨年9月に開催された全国共同組織活動交流集会での一席も評判以上でした。それを楽しく思い出しながら、一気に読了した次第。働き盛りの今を生きている世代にも、ご一読をおすすめします。
最後に、先生の「85歳の青春」に大きな拍手を送ります。