土建・民商と連携し 芝健診センター
土建・民商と連携し 芝健診センター
東京民医連との連携で「会員の命と健康を守ろう」と、東京土建国保が高齢者の訪問保健指導を、東京商工団体連合会(東商連)の共済組合が大腸がん健診をとりくんでいます。
委託を受けている芝健診センターでは、東京土建国保加入の70歳以上の高齢者を対象に訪問保健指導を始めて3年。年間3~4回の保健師・看護師による訪問を通じて、食生活や運動、介護保険、病院受診や服薬と多岐にわたる指導を行っています。
「複数医療機関の受診で同じような薬を処方され、逆に副作用で調子を悪くしている例も。きちんと医師に相談するよう働きかけています」と保健師の一人は語ります。
インフルエンザの予防接種など、土建組合助成サービスの有効利用をすすめるのも大切な役割。日常の予防活動で医療費の過重な自己負担を解消させる効果もあります。
また東商連共済では創立25周年記念事業の一環として、初の1万人大腸がんチェックをめざすことに。各民商で健診希望者を募り、問診票と便潜血反応検査の容器を直接手渡し、検査をしています。
この運動で受診者は以前の2・5倍の5042人、要精査対象者は458人に。ところが忙しい業者はなかなか2次検査に来られないという実態もあります。検査後のきめ細かな対応が今後の課題となっています。
芝健診センターでは「土建組合の訪問保健指導も東商連の大腸がんチェックも、命と健康を守るネットワークをさらに広げるとりくみ。保健予防活動の重要な柱として東京民医連全体で位置づけてほしい」と語っています。