東京民医連

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みんいれんTOKYO(機関紙)1面の記事の抜粋です

現場の声を国会に

 今年で四回目を迎える青年職員国会行動研修。5月21日、星陵会館に集まった参加者は260人。開会あいさつに続き、足立区長選挙で善戦した吉田万三東京民医連副会長があいさつ。「政治もくらし第一型に切りかえる時代の変わり目、国会への要請はその最先端の仕事です」と研修の意義を語りました。
 日本共産党の小池晃参議院議員が国会報告に立ち、有事法制の危険性についてスライドを使いながら説明しました。パキスタンで出会ったアフガン戦争の犠牲者に触れ「私たちの医療はその人の幸福を追求するもの、戦場での医療は兵士を戦場に戻すための医療、そこが根本的に違う」と。医療人として、自分自身の問題として有事法制に反対しようと語りました。
 続いて昨年の研修報告や患者さんの実態紹介、寸劇で要請方法を学んだ後はいざ本番へ。
 40班・立川相互病院の5人は組織課長の引率で、社民党の大脇雅子議員の部屋へ。「アポもなかったので」と渋る秘書に「現場職員の声を聞いてください」と粘る。結局2人の職員の話を聞き請願の紹介議員になることを約束。
 自民党の斉藤十朗議員の秘書に新人看護師のは「3割負担を2割に戻してください」、放射線技師は「検査が必要なのにお金を心配してCTを渋る患者さんも増えてきた」、もう一人の看護師は「酸素療法の負担が重い。お金がないから病院にかかれないなんておかしいと思います」と堂々と主張していました。
 江北生協診療所の21班は、民主党の前原誠司議員に面会を申し込みましたが、「出かけますから」といきなりのお断り。
 自民党の岩崎忠雄議員の部屋では、王子生協病院のリハビリ職員が秘書に一生懸命訴えていると、奥から議員本人が顔を出しました。ところが「しまった」とばかりにあわてて奥へ。「あれは失礼よね」と口々に。
 共産党の不破哲三議員の部屋では秘書が奥の部屋に案内し「ここはみなさんの税金で運営されている場所。いつでも来てください」と。
 まとめの報告集会では、その日の行動結果の交流を行い、紹介議員が昨年の15人を上回る27人と発表され、みんなで声を挙げることの大切さを学んだ一日となりました。