東京民医連

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みんいれんTOKYO(機関紙)1面の記事の抜粋です

弁護士・患者家族が語る患者の人権

 汗ばむ気温の4月19日、第10回目となる医療の安全性連続講座は「医療事故と患者の権利」をテーマに開催されました。
 講演では、患者は安全な医療を受ける権利を有していること、充分な説明を受け、医療行為に対し自己決定権を持っていることを強調。「患者は『プライバシー』を脱ぎすてて病院に来るが、果たして医療者は、患者の人権を守り切れているのだろうか?」と問いかけました。
 そして「医療の安全対策は、医療者のみの改善策でなく、患者参加型の安全管理体制を組織で作っていく事が大切である」と、鋭い提起がなされました。
 また患者家族の立場から、全国医療過誤の会事務局長が「事故を起こした時、病院は事実を説明し誠意を示していくことが大切。過誤の会は病院を敵視した団体ではなく、事例からの教訓に学び、病院組織として死を無駄にしない仕組みをつくることを望んで活動してきた」と。
 会場からは「学校では学ぶことのなかった『人権』について考えさせられた」「在宅における医療の安全対策の遅れ等、早急の課題も痛感した」との感想が出されるなど、充実した研修会でした。