東京民医連

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みんいれんTOKYO(機関紙)1面の記事の抜粋です

書評 健康食品ノート

瀬川至朗

 先日、ある医師が「TVで、いい加減な事を話しているせいで、患者さんたちがミニドクター化して困る」と、嘆いていた。その時の医師の思いは理解できたが、反面、医療従事者の私でも、健康に関するテーマのTVや雑誌を、ついチェックしていることに気づく。
 数年前から、父も身体の事を気遣って、数種類の健康食品を愛飲している。父は頑固な性格なので、遠くから見守りつつも、果たして本当にそれらに効果を期待して良いものなのか、半信半疑であった。
 今回「健康食品ノート」と出会い、その思いを払拭することができた。一般の人にも、とても馴染みのあるような健康食品について、科学的情報を分かりやすく提供してくれている。
 その中で最も印象に残ったのは「健康食品に過度な期待はせず、又派手な宣伝効果に惑わされず、正しい付き合い方をする事が重要である」ということ。
 やはり、基本は食生活にあるという考え方は普遍なのであろう。私も、今年生まれるであろうわが子や、父と同様に健康食品を愛飲している夫の事を考えながら、日々の食生活を要として、母として守っていけたらと感じた。
(ゆたか病院・看護師 堀口京子)