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奨学生活動スケジュール

奨学生活動の1年間のスケジュール!
〜関連する企画の魅力〜
民医連の奨学生活動では、春の関東甲信越ブロック奨学生交流会、夏の全国医学生のつどい、秋と冬の東京民医連奨学生合宿、冬の合宿ではオプション企画のスキーや温泉で楽しく交流。年間の4大イベントをはじめ、大学の枠を越えて交流できる学習会や交流会が満載です。
また、民医連の奨学生は全国各地の大学にいます。各地の大学をベースに、各県規模や大学規模で、日常的に、より身近なテーマでの学習や交流をおこなっています。医師となる目的を、大学だけでは学べない現実をとおして発見しましょう。多くの仲間とともに学びあい、考えをぶつけあうなかで、自分の範囲を大きく広げられるはずです。

【お問い合わせ先】

東京民主医療機関連合会 TEL03-5978-2741
Email:hongou@tokyominiren.gr.jp  医学生担当/原・川俣・杉本・小澤



2001年の活動を紹介します

■奨学生交流集会(2001年6月)
関東甲信越規模での奨学生交流集会。昨年は障害者の人たちを取り巻く問題をテーマに学習しました。「教室にいて講義を受けるだけの学びでは物足りない!」そんな声を反映しての体験学習。会場(熱海・静岡)までの道のりを、車椅子や目隠し、手足を拘束したりするなど、障害をもった人たちが、どんな思いで普段の生活をおくっているのかについて、自ら体験しながら移動しました。ご自身も障害を持ち、障害者団体で事務局長をされている方から、自分が「普通のおじさんとして暮らせる社会を目指したい」「障害を病気としてみるような医師にならないで欲しい」などのメッセージから、社会や自らの医師としてのあり方について考えあいました。

■民医連の医療と研修を考えるつどい(2001年8月)
奨学生にとっては、1年のなかで最大イベントともいえる「民医連の医療と研修を考える医学生のつどい(以下「つどい」)」。全国各地の奨学生を中心としながら、「民医連についてもっと知りたい!」と関心を持つ医学生が集い、毎年8月に開催しています。 医学生自身が実行委員会をつくり、テーマや企画を練り上げます。民医連の取り組みや、医学医療をめぐる様々な問題について、医学生自身のレポート報告や、著名人の講演を聞き、学生どうしで感想や意見を交換します。全体で200名近い医学生が全国から集まり、全国規模で友達をつくれる企画になっています。昨年(2001年)で22回目となる歴史を持つつどい。この22回つどいでは、医学教育や卒後研修のあり方について、実際のロールプレイ(体験学習)をおこなうことを通じてディスカッション。日常的に取り組まれている、全国各地の奨学生活動についても発表しあい交流しています。
→全日本民医連医学生のつどいへGO!

■奨学生合宿(2001年12月)
昨年の奨学生合宿では、「戦争と医療」をテーマに、戦時下で医師として働き、戦後、民医連の誕生から現在まで奮闘している大先輩である先生方にお話しを伺いました。あの戦争で「731部隊」と呼ばれる部隊に所属した医師たちは、捕虜を「マルタ」と呼んで戦争利用のための人体実験(生体解剖など)をおこないました。実際にこの人体実験に関わった先生からは、なぜこのような残虐な行為に医師自らが関わっていってしまったのかについてのお話。
また、広島の原爆投下の時に現地にいた先生からは、自らの被爆体験とあわせて、被爆被害の実相が語られました。先生方のお話に共通した内容は、戦争という状況下のもとでは、まともな医療をおこなえないどころか、人を救うための医学・医療が人の命を奪うためのものへ変質してしまうこと。そして、医師・医療従事者がまともな医療をおこなっていくためにも、平和であることが求められているということでした。アメリカで起こった同時多発テロ、これによるアフガニスタンへの報復戦争がおこなわれているという状況のなかで、真剣に耳を傾けていました。2日目は、浅草の町並みを駄菓子も食べつつ、東京大空襲の残した戦跡めぐりをおこなっています。

■奨学生合宿(2001年12月)
昨年(2001年)、熊本地裁の判決で注目された「ハンセン病」について、人権について考えることをテーマに、ハンセン病施設である「栗生楽泉園(草津・群馬)」への現地フィールドへ出かけています。国の政策による「人権無視」のハンセン病患者に対する隔離政策の歴史や、裁判に至った経過など、元患者である谺雄二さんを中心にお話を伺いました。
当時、療養施設という名でありながらも、患者自身が、病人でありながらも自らの生活を支えるための重労働をおこなわされたことなど、人権無視の過酷な状況が紹介されました。その後、楽泉園の施設内を、当時の状況を思い浮かべながら見学をおこないました。「医師として患者に対する偏見や差別を生み出すことのないよう、真実を追究する目を持って欲しい」ということについても、当時の誤った国の政策を応援した医師と、患者を守って奮闘した医師の姿を紹介しながらも、話されていました。 学習会終了後の日程は、オプション企画としてスキーや温泉によるレクリエーション企画。学習の後にすがすがしい汗を流しながら、楽しく交流をおこないました。

   


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