テーマ
「コロナ禍に求められる医師とは」
講師
奥野 衆史医師(立川相互病院)
参加者
医学生20名(28卒11名、27卒2名、26卒2名、25卒3名、24卒1名、23卒1名)
講演概要
初期研修終了後、呼吸器内科の後期研修医としてスタートし主治医として初めて診療した患者さんがCOVID‑19。答えが見えない中で日々診療にあたることの怖さ、救急搬送の要請が来ても受け入れることが出来ない患者さんを通して見えてきた社会矛盾についてお話し、これまで政府が進めてきた保健所や国立感染症の研究費・研究者など削減してきた事実、日本の資産トップ50が資産を伸ばし、富めるものが更に富み、貧しきものが更に貧しくなるという状況になっていることなどを示した。
誰もがセーフティネットから落ちない社会と、たとえ落ちてしまっても決して取りこぼさない社会を実現するために、医療者として声をあげること、緊急事態だからこそ普段の暮らしや社会のあり方まで考えることの重要性を訴えた。
また、自身の大学時代の経験にも触れ、「どのように学生時代を過ごし医師像や価値観を養うかがその後の医師人生に大きく影響するので、上流への意識や背景にある価値観や経験など、自分語りをしてくれる人と出会ってください」とメッセージを送った。
グループワーク概要
医師のコンピテンシーをテーマにそれぞれが考える医師として必要な資質を共有し、ディスカッションした。
感想
社会と医療や上流と下流の関係の狭間で医療をしていくことの難しさを感じた。
6人に1人が貧困。改めて日本の格差を感じた。
下流の医療現場からどのように上流に声をあげていくのか難しさもありつつとても重要なことだと感じた。
自分はどんな医師になりたくて何をすべきなのか明確にしていかなければいけないと感じた。
色んな人の話を聞きながら、どういう医師になるのか考えていきたい。
戦争や震災から自分の医師像を考える重要性について学んだ。
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