東京民医連

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みんいれんTOKYO(機関紙)1面の記事の抜粋です

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 今年の夏。オリンピックが開催された暑い夏であった。スポーツ好きの筆者は素晴らしいアスリートたちの活躍にたくさんの感動をもらった。オリンピック憲章ではその目的を「人間の尊厳の保持に重きを置く平和な社会を奨励することを目指」と掲げている▼今年の夏。被爆71年目になる原水爆禁止世界大会。「被爆者の平均年齢は80歳をこえています。彼ら、彼女らは訴えます―ヒロシマ・ナガサキを地球上のいかなる地にも再現させないこと、新たな被爆者を生まないこと、そのためには『生きているうちに』核兵器を廃絶すること」(『長崎決議』より)▼今年の夏。オバマ米大統領が検討している核兵器の先制不使用宣言について、反対する意向を安倍首相がオバマ政権に伝えたとワシントンポスト紙が報じた。被爆国の首相にあるまじき姿だ▼去年の夏。「戦争法案反対!」「アベ政治を許さない」の声が国会に、そして全国に大きく広がる熱い夏であった。熱さは参議院選挙、都知事選での野党と市民の共闘につながった▼8月24日、政府は集団的自衛権行使とPKO駆けつけ警護のため自衛隊の訓練を全面的に着手すると表明した▼9月19日は安倍政権が昨年、戦争法を強行採決した日。今年は国会前と全国で総がかりの行動が計画されている。平和をつくる熱い9月にしよう!(S)